学習発表会で「未来へつなげよう 私たちの信濃川」の劇を発表

 平成23年10月22日(土)の岩沢小学校の学習発表会において4月以来の体験活動を「未来へつなげよう!私たちの信濃川」と題する3場面構成の劇にして発表しました。
 
2学期が始まり、10月6日までに9つの体験活動を組みました。
 毎回事前学習を行い、事後のまとめ・礼状書き・・・。まさに走りながら考えた5週間でした。
 その中で、子どもたちにとって多くの出会いがあり、数々の学びがありました。
 体験を通して得たことやお世話になった方々の思いをできるだけ、「未来へつなげよう私たちの信濃川」に反映するように頑張りました。
 加除訂正を繰り返しながら、1ヶ月に渡って劇創りを行いました。人間だけの立場でなく、水生生物の立場にも立ったセリフも各場面の後半に取り入れてみました。さらに、在来種と外来種という別々の立場からの思いもセリフにしました。
 3年生は、ゲストを招聘する度に、(国語の学習の延長として)@岩沢紹介、A学校行事紹介、B総合学習の内容紹介を冒頭に行いました。ゲストに好印象を与え、3年生にとっても思いが深まったような気がします。

バック絵を3枚重ねて準備中! 創作ダンス「我武者羅魂」・・・スタート!
EXILEのようにかっこよく踊っています!(我武者羅魂)

網の使い方を伝授する井上さん

カエルにとっても住みにくい環境になっているよ
捕まえた生物を逃がしてあげました カニのオス・メスの違いは分かるかい?
子ども時代の岩沢について教えていただきました ドジョウと沢ガニのつぶやき・・・
飛渡川(十日町市)に着いたよ! 高台から飛び込むと気持ちいいね!
何でブラウントラウトは逃がさないのですか? 初めてのカヌー、上手に乗れたね!
つぶやき合う鮭たち 写真も投影しながら演じました!
5Rに心がけよう! ブルーギルが釣れたよ!
2度目のカヌーは上手に乗れたよ!
解剖した外来魚の説明をする井上さん   フライを食べる子どもたち

在来種、外来魚それそれの言い分は?

環境保全を願って「ビリーブ」を手話付きで歌う3・4年生
演劇の心得をお聞きしました 展示した3・4年生の名作

≪第一場面≫山谷&第一区用水路(6月10日)
(ナレーター、井上さん、子ども4、駒井さん、関口さん、関さん、ドジョウ、カエル、沢ガニ)
 井上さんと水生生物を捕獲しに学校付近の用水路へ行きました。魚や沢ガニは捕れたものの昔と比べると人間のせいで生き物が減っていることを知りました。沢ガニやどじょうも住み家が奪われていることを嘆いています。

≪第二場面≫飛渡川(7月19日)
(ナレーター、井上さん、子ども4、鮭2、シナイモツゴ)
  飛渡川に行って生き物調査をし、段差やコンクリートの場所を見つけました。その後、飛渡川が注ぐ信濃川でカヌーを楽しみました。一方では、鮭たちが、川の水量の激減によって暮らしにくくなっているとつぶやいています。

≪第三場面≫谷内池(9月2日)
(ナレーター、井上さん、子ども4、関さん、ギンブナ、オオクチバス、ブルーギル) 
★ 谷内池に行ってブルーギルを釣り、カヌーに乗りました。その後、外来魚の解剖を見て、食べました。絶滅危惧種と外来魚がそれぞれの言い分を言っています。美しい信濃川を未来へつなげよう!

アマチュア劇団関係者からの貴重なアドバイス

 学習発表会当日の帰りの会の際に、星島卓美さん(9/15環境講座の講師)及び団長を務める市民劇団「座・未来」の脚本家:塩原さんから教室においでいただき、劇を見た感想や劇を創る上で大事にしたいことなどについて語っていただきました。これらを参考に次の市民会館でのステージでは、さらにパワーアップした発表を目指したいと思います。

    川や森の大切さを訴える劇にして、 伝統と自然をみんなで守ろうと呼び掛ける子どもたちを見て、演劇の力が生きていると感じて感動しました。劇ではセリフを読むように演じてはいけません。劇で失敗し、間違うのは当然、それを恐れないでください。自分の思いを持ちながら、その役になり切り、思ったことを伝えよう思いを伝える劇は心に響きます。(塩原さん)

☆ 夢は活動の中から生まれるものです。多くの人に夢を描いてもらいたいので私は劇団を作りました。昔あったことを思い起こし、将来、このようになりたいという思いを劇は思い起こさせてくれます。人の心にしみ込む劇を創っていきましょう。井上さんと皆さんとの貴重な体験は価値あることなので活動を通して感じた思いを劇で伝えてください。(星島さん)