平成24年2月13日(月)3・4限に新潟県立大学1・2年生9名が来校し、児童労働を通して世界と日本とのつながりを考えるワークショップをしてくださいました。
「貧困」のために学校へ行けずに働かなければならない子どもたちが、海外(アフリカ・中南米・アジア)にいることを知ることで世界とのつながりを考えるよい機会になりました。
最後に「世界が一つになるまで」(歌)と「我武者羅魂」(歌&踊り)を学生さんたちに6名の子どもたちからプレゼントしました。
子どもたちの姿に涙した学生さんも・・・
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名刺交換しながら宜しくお願いします! | グループ対抗のルール説明 |
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背中に貼ったのはどこの国旗でしょうか? |
工場のオーナーにインタビューします |
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世界の人口の2割以上が貧困? | グループで知恵を絞っています |
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ジーンズ1本作ってわずか数円だよ |
私たちにできることは何があるでしょうか |
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フェアトレードマークのついたチョコだよ! | 我武者羅魂を踊る3・4年生 |
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楽しい国際理解WSでした! | たくさん考えてえらい!また、会いましょう! |
【 WSを運営した新潟県立大学生の感想 】
●今回のワークショップでは、岩沢小学校のみなさんが国旗や国名、国の位置などの世界のことについて大変物知りだったことが印象的でした。児童労働というテーマは少し難しかったかもしれませんが、みなさんが分からない部分を伝えてくれたり、その場で辞書や地図を使ってくれたりしたおかげで、私たちも分かりやすい説明ができました。このような、疑問や興味をもったことを知ろうとする姿勢が素晴らしかったです。児童労働は世界のどこかで起こっていることですが、日本で売られているコットンやコーヒー豆、ジーンズ、チョコレートを作るためのカカオ豆などが児童労働と関係ないとは言い切れないと思います。今日知った児童労働のこと、貧困のこと、フェアトレードのこと、ILOのこと、どんなことでもいいので興味を持ったことがあったら、本やインターネットで調べてみてもらえたら嬉しいです。そして友達や家族のみなさんにも教えてあげてください。こうした1人1人の意識が世界を変える大きな力になるのではないかと思います。最後に、みなさんが歌ってくれた歌がとても感動的で涙が出てしまいました。素敵な時間をありがとうございました。
●今回、私たちは児童労働・貧困をテーマにワークショップをさせていただきました。テーマが難しかったこともあり、最初は子どもたちにとって、児童労働や貧困のイメージをつかむことは難しかったと思います。それでも、私たち大学生の説明を真剣に聞き、また、一生懸命に考えている子どもたちの様子をみて、とてもうれしく思いました。最後には歌のプレゼントまでしてもらい、本当に感動しました。今回のワークショップが、世界の子どもたちの現実に少しでも関心を抱いてくれるきっかけになることができたならば幸いです。今回はありがとうございました。
●児童労働という少し難しいテーマだったのですが一つ一つの問いに真剣に悩んで、考えてくれてとてもうれしかったです。岩沢小のみんなと一緒にワークショップを作り上げることができて、私自身、とてもやりがいを感じました。今回のワークショップを通して、世界で起こっている出来事に少しでも興味をもってもらえたら嬉しいです。最後には素敵な歌を聞かせてくれて有難うございました。
●「貧困」「児童労働」という難しいテーマを扱っていたのにも関わらず、真剣に考えて、沢山の意見を出してくれて、ありがとうございました。出してくれた意見に、私もいい刺激を受けることができました。貧困や児童労働について考えてもらうきっかけを作ることができていたら嬉しいです。また、ワークショップが終わった後の歌のプレゼントには驚いたし、感動させられました。いただいた名刺は宝物にします!そして、また来年会えるのを楽しみにしています。
●私はこういう活動は初めてで、大変なこともたくさんあり緊張もしましたが、岩沢小学校のみなさんが真剣に考えてたくさん意見を言ってくれ、とても有意義なワークショップができたと思います。最後にみなさんが歌ってくれた歌と我武者羅魂、本当に感動しました!ありがとうございました。
●日本で幸せに暮らしている私たちにとって「貧困」という言葉はなかなかイメージのしにくいものだと思います。つい、関係のないことだとわすれてしまいがちなものです。でも「遠いどこかの国のお話」で終わらせないでください。「どうしたら問題はなくなるんだろう?」「わたしたちに何ができるんだろう?」とその問題の先を考えてみてください。みなさん1人1人の行動には大きな力があります。問題について考えてみるのもいいですし、気になったことをさらに調べてみるのもいいですね。お友達や家族に教えてあげるのも素晴らしいことです。「知っている」と「知らない」とでは大きな差があります。伝えることにはすごく大きな力があると私は信じています。WSの最後には歌のプレゼントをいただいて、みなさんの歌声とダンスに感動し思わず涙してしまいました。(歌声が素晴らしい!ダンスもぴったり!)担任の先生を含む岩沢小学校のみなさんは本当に素敵なクラスだなぁと思いました。たくさんの総合の授業を受けることのできるみなさんは本当に幸せ者です。きっとみなさんが大人になるときに、これらの経験が大きな力に変身すると思います。「我武者羅魂」をこれからも多くの大人たちに披露してあげてください。ありがとうございました。
●今回のワークショップでは、児童労働というテーマで岩沢小学校のみなさんと一緒に話して、書いて、考えてみましたが、みなさんの一生懸命考える姿勢が印象的でした。世界にはみなさんと同じくらいの年齢で、大人と一緒に働き、学校にいけない子どもたちがいますが、実際にイメージをすることは難しいことだと思います。ですが、そのなかで「どんなことが考えられるかな?」や、「何ができるかな?」といったことを必死に考えて意見を発表してくれました。そんな様子を見ていて、今まで準備をしてきて本当に良かったと思いました。今回学んだことが児童労働の全てではありません。もっと知りたいと思ったら、ぜひ調べてみてください。最後には、みなさんの歌と踊りをみて、すごく感動しました!ありがとうございました。
●私たちのテーマが児童労働ということで、身近なものではなくなかなか想像しにくい内容であったと思います。そのため少し不安な部分もあったのですが、私達が説明している時も、一緒に話し合いをしている時も真剣に参加してくださり、かつ楽しそうに取り組む姿を見て、不安よりも嬉しさでいっぱいでした。また皆さんからの歌の披露は、本当に素晴らしい思い出になりました。夏から本格的に準備を始め、他校へも伺いながら今日まで活動してきたのですが、今までの努力が報われた気持ちになりました。私達が皆さんに教えてあげる、というだけではなく、私達も皆さんの考えや気持ちを聞くことで得ることも多くありました。今回の経験を活かし今後も活動していきたいと思います。また、皆さんにももし私たちのワークショップ内容に興味を持ってくれていたら、さらに知識を深め、周りの方々にも広めていただけたら嬉しく思います。楽しい時間をありがとうございました。
●今年で、岩沢小学校でWSをやらせていただいたのが2回目ですが、去年と同様、WSのテーマが難しいものなので不安を感じていました。しかし児童のみなさんの熱い視線を感じ、必死に私たちのWSを理解しようとしている姿を見たとき、1年間準備してきてよかったと感じました。また、今年はWSの冒頭に全員で名刺交換をしたり、フェアトレードのチョコを食べたり、素敵な歌声の歌を聴いたりと、去年よりも生徒のみなさんと触れ合える時間が多かったです。一方的なWSではなく、生徒から学ぶことも多く、やりがいを強く感じました。来年度もぜひ岩沢小学校でWSをしたいと思います。
***** 国際理解WS一言ミニ感想(3・4年生) *****
★ クイズを解いたり、発表したらポイントをもらったりしたので楽しかった。児童労働でごみ山から金品になるものを拾って給料をもらったり、コーヒー農園で豆を摘んで化学肥料で手がひりひりしたりして子どもたちは好きなことができなく、大人のいう通りの仕事をさせられてすごく辛いと思いました。また、ジーンズを縫っても1本で15人合わせて100円ほどしかもらえないことが分かり、手をけがしないか心配になりました。児童労働はやめた方がいいです。フェアトレードマークという正当な取り引きがされている商品があることを勉強し、そのチョコを実際に食べてみたら普通のチョコと変わりなくおいしかったです。
★ ポイントを数えながらWSを進めてくれたのでとても楽しめました。「貧困」などという分からない言葉が出て少し難しかったが、児童労働の大変さが分かり、やめた方がいいと思いました。1日97円くらいのお金で暮らす生活は大変だと思った。ILOが「児童労働は禁止」と言っているのにそれを破らないと生きていけないなんてかわいそうです。レンガ工場で働いている子どもたちは薬ももらえずにかわいそう。スウェットショップでジーンズ1本作っても15人がかりで100円くらいしかもらえずに驚きました。フェアトレードのことも知ったのでいろいろな人に伝えたいです。大人になったら少しでも世界がよい方向に進むように手伝いたいです。
★ ぼくたちは何度もWSをしたことがあって慣れていましたが、世界のことはあまり知らなかったので、楽しみにしていました。最初のゲームでは背中にはられたのがエジプトの国旗だとは分かりませんでした。次の「貧困」という言葉も難しかったですが、学生さんたちの説明が上手でよく分かりました。付箋に自分の考えをたくさん書いてほめられて嬉しかったです。劇や映像を見て子どもたちがどんな仕事をしているのか分かりやすく面白かった。
★ 子どもが働くなんてびっくりしました。そんなところへ行きたくないです。知らないことが分かって面白かった。フェアトレードマークを知り、その意味を習ったので今度からはなるべく買うようにしたいです。
★ 付箋に思ったことを書いてポイントを競うゲームをしながら学べて楽しかったです。アフリカ大陸の子どもたちが大人に暴力をされながら一生懸命に働いてもお金をあまりもらえないのでかわいそうだと思いました。日本に生まれてよかったです。今後、WSをきっかけに、フェアトレードマークがついた品物を買ったり、募金をしたりして働かされている子どもたちを助けたいです。勉強したことを何かに役立たせたいです。
★ なぜ子どもたちが働かなければならないのかを知ることができてとても面白かったです。小さい子どもたちが朝早くから夕方まで働いていて、しかも給料が安いのはかわいそうだなあと思いました。スウェットショップのオーナーは、子どもをたたいて悪いなあと思いました。ごみ山などで汚いものを持つのは大変だと思いました。勉強して食べ物や洋服を送ってあげたいです。考えている時に学生さんからヒントをもらえて嬉しかったです。