絵紙で彩る「ひいな祭り」見学

 平成24年2月28日(火)に小千谷独特のひな祭りを現代に再現した、平成地区商店街で開催されていた「ひいな祭り」に行きました。照専寺境内のメイン会場の和順会館には、およそ750枚の色鮮やかな歴史を感じさせる絵紙(えがみ)とたくさんの雛人形、押絵、浮世絵が展示されていました。

絵紙は江戸末期から明治時代にかけ、織物商人や出稼ぎ農民が江戸や大阪の土産として持ち帰ったとされています。小千谷市では古くから、絵紙を張り合わせ、ひな壇の回りの壁一面に飾ってきて、近年では、美術館で展示会が開かれるほど絵紙は貴重ですが、それまでは価値が見いだされず、捨てられたものも多かったようです。「ひいな」は源氏物語などで使われた「お雛(ひな)様」の呼び方です。同時に平成地区商店街の計20の店舗と民家にも展示されているので、周辺の3ケ所にも見学に行きました。

絵紙は、武者・役者・風景・相撲・戦争の5種類が描かれていることが多いんだよ
お雛様とお内裏様の並び方が今と違うのはなぜだと思いますか?(昭和3年のある新聞記事から・・・)
5人囃子の表情がちょっと違うのが分かりますか?
お相撲さんは強そうだね あの絵紙、素敵ですね
じっくりスケッチをしています 意見交換しながらスケッチをしています
呉服屋さんに飾られたお雛様と絵紙
コマのお雛様 書店にも絵紙が!

**** ひいな祭り見学の感想 ****

●すごい絵紙がたくさんあった。絵紙は、「役者絵」「武者絵」「名所絵」「戦争絵」「相撲絵」の5種類でした。「相撲絵」は1枚しかありませんでした。今度、お父さん、お母さんと見に行きたいです。7段飾りが心に残りました。


○最初に判子屋さんで見た絵紙は、歌舞伎みたいなものや戦争などいろいろなものがありました。色の薄い絵紙もありました。照専寺では横山さんから五人囃子の服の色が違うことも教えていただきました。

●雛飾りの中で顔が半分赤くなっている人形は重い荷物を持っているからだと横山さんから教えていただきました。絵紙に色々な種類があることが分かり、戦争の絵紙が特にすごいと思いました。

○横山さんから古今雛について詳しく話していただきました。ステージ上の雛飾りもとてもきれいでした。浮世絵がうまく描けてよかったでした。来年は家族と来たいです。

●和順会館で古今雛を教えてもらったり、絵紙の種類を聞かせてもらったりしました。絵紙はすごかったし、ステージ上の雛飾りも素晴らしかったでした。

○案内の横山さんから、昔はお雛様が向かって左でお内裏様が右に置かれていて、五人囃子と三人官女の位置が違っていたと聞きました。また、今のお雛様は手が見えるが、昔のお雛様は手が見えなかったことも教わりました。戦争の絵紙は怖そうで、相撲の絵は上手に絵で表現されていて素晴らしかったです。

●照専寺の周りの書店、判子屋、服屋さんにも絵紙が飾ってあり綺麗でした。絵紙に色々な種類があり、素敵でした。

○絵紙はとても素晴らしく、美しかったでした。古今雛などを見せていただいたり、絵紙の種類を教えていただいたりしてよかったでした。お母さんたちに、この美しさを伝えたいです。

●照専寺に行く前に、まず判子屋さんに行き、そこで武者の浮世絵を見ました。書店や服屋さんにも浮世絵が多く飾ってあり、面白かったでした。メイン会場の照専寺の和順会館では横山さんにお雛様のことを教えていただき、古今雛のことが心に残っています。