小千谷小学校の関連図書 

小千谷小学校のあゆみ(平成30年改訂版)

                                                                         2018
                                                         発行 小千谷市立小千谷小学校
                                                             印刷  大川印刷株式会社
    平成30年改訂に当たって
                    (校長 岡村秀一)より

       〜創学の心を今、未来へつなぐ〜
 山本比呂伎翁のお孫さんに当たる山本清先生がこう話してくださいました。
「創業難きか守成難きか。守成難き。・・・ものごとを始めることは難しいことだけれども、それを続けていくことはもっと難しいことなのです。こうして150年もずっと小千谷小学校が続いてきたことは、とてもありがたいことです。」と。
 平成29年10月1日、開校150年記念式典を行いました。



小千谷市立小千谷小学校 開校150年記念誌
「創学の心を今、未来へつなぐ」(上)
  150年を迎えた今の小千谷小学校
「創学の心を今、未来へつなぐ」(下)  子どもに語り継ぎたい小千谷

                                                                         2017
                                   発行 小千谷市立小千谷小学校開校150周年記念事業実行委員会
                                                             印刷  大川印刷株式会社
               編集後記より
 「開校150年を節目に、創学の心を今一度確認すること、今を生きる私たちが知っていることや思い出を語り継ぎ記録に残すことで未来へつなぎたい。」そう願い、記念誌の発行を計画しました。

 この記念誌は、2部構成です。上巻では現在の小千谷小学校の様子、輝く未来に育つ子どもたちの姿をテーマに、下巻では小千谷の人、歴史、文化、産業等と小千谷小学校にかかわってきた方の声、思い出や足跡をテーマに編集しました。



「地域の学校 地域が学校」 −日本一古い学校から、日本一新しい教育の発信!−

                                                            小千谷市立小千谷小学校 著
                                                             大川印刷株式会社 2001
   
          −垣根を低くした学校づくり−
     −学習参加から学習参画・学校ボランティアへ−
       「『学び』モデルの教育」(齋藤 勉)より

 小千谷小学校の学習参加、学習参画は「共同体」「分業」「規則」の所を改革する事で、子どもの学ぶ喜びを創造していることになります。
この意味で、この教育実践は日本の、いや世界の教育において、リベラルな進歩主義教育の最先端に位置づいています。





「親と教師で創る授業」への挑戦−授業参観から学習参加へ− 

                                                              佐藤学・小千谷小学校 著
                                                                   明治図書 1997
 
   学校の未来への挑戦 〜佐藤学「はじめに」より〜

 小千谷小学校への訪問は、いつも心ときめく時間である。初めて「谷小(やしょう)」の門をくぐったのは3年前、それ以来、一つの学校を訪問するというよりも、日々くり返されている挑戦に、日本の学校の未来を模索する思いを強くしてきた。130年前、創設者である山本比呂伎も、ここに集い育ち合う子どもの学びを見守りながら、日本の学校の未来を眺望していたに違いないのだが、その強靱で確かな遺志がのりうつったのだろうか。




学校物語 −雪国・小千谷に生まれた日本最初の小学校− 
                                                          
                                                                      立石 優 著
                                                                     恒文社 1995
   
            「あとがき」より

 武士の躾をうけてきた子供たちが、飢えに耐えかねて盗みを働く。彼らの行為を責め得る大人は、だれもいないはずである。 
小千谷の人、山本徳右衛門(比呂伎)は、子供たちを悲惨な境遇に追い込んだ武士の争いと、新政府の厳しい通達に義憤をかきたてられるのだ。
 私財を投じ、自らの立場を危うくしながら、他国の子供たちに救いの手をさしのべた彼の義侠は、現代の日本人に失われつつある「徳」の心を思い起こさせてくれる。教育の荒廃が叫ばれている今日、山本徳右衛門が県知事に提出した建白書の熱文は、教育の原点を指し示しているかのようだ。
 敵も味方もなく、武士・百姓・町人の別なく、だれでも入学できる学校をつくるべきだと提言し、「徳」を身につけさせることが根本であると説いている。



「喜びを創る学校」−『自己発見』の喜びが感得できる教育過程の創造−
                                                   
                                                     新潟県小千谷小学校教育研究会 1992
                                                                        黒田 正典
                                                                   山之内義一郎  著
                                                                      小千谷小学校
 
  「序章 小千谷小学校の教育の意義」(手塚郁恵)より

 教育というと、とかく子どもを指導する指導技術の研究に重点がおかれる。しかし、教育とは、けっきょく、自己成長である。教師も生徒もともに、自己発見、自己確立、自己成長に向かっていく営みである。
教師は、子どもに何かをさせることはできない。学び、成長していくのは、子ども自身である。
(中略)
 小千谷小学校では、まず教師が学び、実践し、気づいていかれた。
 その中から、教師の意識変革が生まれていった。これがひじょうに大切なことである。自分が学び、成長することなしに、子どもの援助をすることはできないことである。



「森と牧場のある学校」−山之内義一郎先生の実践−
                                                                      1991 -----
                                                                      手塚 郁恵 著
 
             「まえがき」より

 このような教育の危機の中で、山之内先生は、「学校は子どもたちにとって学ぶ喜びを体験する場でなくてはならない」と考え、「生きる喜びが感じられる場」「考えるだけでもわくわくするような楽しい場」である学校を、創りだそうとしてこられた。
 「学ぶ喜び」とは、「自己発見の喜び」である。自己発見とは、新たな自分の可能性に気づくことであり、自分自身で見出したものに没頭することである。「自己実現」という言葉があるが、山之内先生の「自己発見」こそは、「自己実現」のプロセスなのである。



小千谷小学校のあゆみ (改訂版)

                                                                          1988
                                                           発行 小千谷市立小千谷小学校
                                                               印刷 大川印刷株式会社
 
       「改訂にあたって」(校長 西澤正元)より

 昭和62年10月1日、市体育館で、小千谷小学校開校120周年の記念式典がおこなわれました。五智院を出発した創学の灯が、学区内をまわって式場につきました。おごそかななかに、喜びいっぱいの式典が始まりました。1年生から6年生まで1474人の子供たちの顔がかがやいていました。日本一の歴史と伝統の灯は、今の子どもたちの心に、たしかに受けつがれていたのです。



小千谷小学校のあゆみ(初版)

                                                                           1978
                                                           発行 小千谷市立小千谷小学校
                                                                印刷 大川印刷株式会社
 
      「『小千谷小学校のあゆみ』によせて」
                     (校長 星野初太郎)より

 このたび、「小千谷小学校史」上下二冊の本ができましたが、これはむずかしい本なので、みなさんにもわかるようにと、先生がたが力を合わせて、この「小千谷小学校のあゆみ」を、とくべつにつくってくださいました。110年の長い歴史の中から、みなさんにとってたいせつな“たから”になることを、わかりやすく書いてあります。
 日本一に古い私たちの学校の歴史を、この本で勉強できるみなさんはたいそうしあわせであり、日本じゅうの小学校でもめずらしいことだと思います。



小千谷小学校史(上下二巻)                  
                                                                           1978
                                                          編者 小千谷小学校史編纂委員会
                                                                   著者 星野 初太郎
                                                            発行 小千谷小学校史刊行会
                                                                  製作販売 東峰書房
 
      小千谷小学校創立110周年記念出版
   「『小千谷小学校史』に寄せて」(西脇順三郎先生)より

  かくして創設以来110年を迎え、この間幾多の制度の変せんの中で魚沼地方の義務教育進展のために中心的役割をはたしてきたが、これには、山本翁と西脇済三郎翁をはじめとする地域民の教育尊重の熱意による多大な協力が大きな支えになってきたのであった。
(中略)
 結論として、私などが感じることは、この「小千谷小学校史」によってその歴史を知ることばかりでなく、“興学”の伝統と先人の努力を学ぶとともに、教育が“百年の計”たる所以を具体的に知ることになる。