西脇記念画廊
印刷用ページを表示する 掲載日:2012年12月18日更新
西脇記念画廊
西脇順三郎の描いた絵画、所蔵約50点のうち約20点を展示。その他貴重図書や原稿・書簡などの展示がある。
西脇順三郎は若い頃画家を志望して上京し、藤島武二の内弟子となった。その後、父の死にあい、画家を断念することとなったが、「私はしろうとの絵かきで満足したい」と語っているように、生涯に渡り絵画に親しんだ。図書館ではこのほか、ロンドンで結婚した画家マージョリ・ビドルの絵画数点も所蔵している。
展示物の紹介
絵画『北海道の旅』 油彩・1960年代 (53センチメートル×45.5センチメートル) 西脇に似ていることから、自画像ではないかともよく言われるが、自身は自分ではないと言っていた。 | 絵画『太陽(Ambarvalia)』油彩・1960年 (53.5センチメートル×73.0センチメートル) 詩集『Ambarvalia』にも出てくる「太陽」をイメージした絵画。 「少年は小川でドルフィンを捉えて笑った」とういう詩の一節のとおり少年がドルフィンをつかまえている。 | 絵画『小千谷―信濃川』 油彩・1950年代 (65.0センチメートル×91.0センチメートル) 小千谷市の中心を流れる信濃川。東西を結ぶ旭橋の下流から見た信濃川。現在、中央に描かれている木はない。 |
絵画『三田山上』 油彩・1950年代 (72.5センチメートル×91.0センチメートル) | 絵画『伊太利の夏―ハドリアヌス帝城址』 油彩・1960年代 (65.0センチメートル×90.7センチメートル) 実際にイタリアに行くと、まさにこのとおりの風景であるという。 | 絵画『ヴェニス』-Basilica of the Salute- 1962年 いわゆる西脇ブルーと言われている順三郎が好んだ青色を多く使って描いている。 |
写真 昭和54年5月ご自宅の庭の満開のつつじを背景に。 西脇順三郎85歳。 | 机 戦火が激しくなった昭和19年故郷に疎開した時使用した机。 戦後出版した「旅人かへらず」の構想を練った机。 |